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- 寒い朝こそ、朝ごはんを食べてからだを温めよう!
「子どもは風の子」といわれるように、お子さまは寒さに強いと思っていませんか?成長過程にある子どもの
からだは、温まりやすい一方で冷めやすくもあるのです。「からだが冷える」ことは、健康を脅かす大敵。
そんなお子さまの「からだを温める」ために、実は「朝ごはん」が重要な鍵を握っています。
今津先生に、からだを温めることの大切さや朝ごはんとの関係をお聞きしました。
今津 嘉宏(いまづ よしひろ)先生
- 芝大門いまづクリニック院長
病状のみでなく、その人を取り巻く環境や性格にも留意し、患者の心に寄り添う医療を実践している。著書に『子どもの心と体を守る「冷えとり」養生(青春出版)』、『病気知らずの名医が食べている長生き朝ごはん(ワニブックス)』等があり、「からだを温める」ことの大切さを呼びかけている。
人間のからだは、温度に非常に敏感です。1℃違うだけでも、暑い・寒いと
感じるように、温度によってからだの機能も変わります。
子どもは「熱をつくりだす細胞」を大人よりも多く持ってい
るため、一般的に体温が高いと言われています。しかし、大
人と比べて、熱をつくる筋肉が未発達であり、熱が逃げるの
を防ぐ皮下脂肪も少ないのです。
人間には適正温度があり、個人差はありますが、皮膚温(体の表面の温度)なら
36.5℃±1℃と言われています。
適正温度では、人間のからだの全ての臓器の機能が良く働き
ます。つまり、脳の機能、運動機能、消化機能等が高まります。
反対に温度が低いと、からだの各機能が低下するため、体調
を崩す原因にもなるのです。
実は、1日のうち、体温が最も低いのが朝なのです。朝ごはんを食べると
エネルギー源が体内に入り、からだのスイッチが入って体温が上がります。
すると眠っていた脳やからだが目覚めます。
寒い時期は、朝ごはんに温かいものを取り入れると、より
スムーズにからだを温めることができます。食欲のない朝は、
まず温かい白湯やお茶などを飲むこともおすすめです。
お茶づけでしたら、最初にベースのスープを一口飲むのも
良いでしょう。
1日のスイッチがしっかり入り、生活のリズムが整います。
気温が下がる秋冬から気温の変化が大きい春先に向けて、朝ごはんに取り入れたい食材とお茶づけの
アレンジレシピを今津先生に監修していただきました。
ブロッコリーと魚肉ソーセージの
卵炒め茶づけ
おすすめ食材 ブロッコリー
ブロッコリーはビタミンCを含んでいます。
また、解毒酵素や抗酸化酵素を活性化させる作用のある
スルフォラファンと呼ばれる栄養素も含みます。
使用食材(1人分) | 分量 | 下ごしらえ |
---|---|---|
お茶づけ海苔 | 1袋 | |
卵 | 1個 | 溶いておく |
魚肉ソーセージ | 1/4本 | 食べやすいサイズ にカットしておく |
ブロッコリー(冷凍) | 1個 | 食べやすいサイズ にカットしておく |
サラダ油 | 小さじ1 | |
ごはん | 100g | |
お湯 | 150ml |
作り方
- フライパンにサラダ油を熱し、魚肉ソーセージ、ブロッコリーを加えて炒める。
- ①に卵を流し入れ、混ぜ合わせて、炒める。
- ごはんを盛り、「お茶づけの素」をかけ、②をのせ、お湯をかけたらできあがり。
- POINT
-
お子さまが喜ぶ卵や魚肉ソーセージを一緒に使って、楽しい朝ごはんにしましょう!
味付けきのこ茶づけ
おすすめ食材 きのこ
きのこは、食物繊維を含んでいます。
腸内細菌が活性化し、代謝が良くなるので、
体温を上げやすくなります。
使用食材(1人分) | 分量 | 下ごしらえ |
---|---|---|
お茶づけ海苔 | 1袋 | |
きのこ (えのきたけ、しめじ等) |
20g | 食べやすい大きさ にほぐしておく |
めんつゆ(3倍濃縮) | 小さじ1/2 | |
ごはん | 100g | |
お湯 | 150ml |
作り方
- きのこを耐熱皿にのせてラップをかけ、500W約40秒加熱する。加熱後、めんつゆを混ぜ合わせる。
- ごはんを盛り、「お茶づけの素」をかけ、①をのせ、お湯をかけたらできあがり。
- POINT
-
秋が旬のきのこ!えのきたけ、しめじ、まいたけ等好きなきのこで試してみましょう。
大豆のごま和え茶づけ
おすすめ食材 大豆
「畑の肉」と呼ばれる大豆は良質なタンパク質を
含んでいます。
三大栄養素の1つであるタンパク質を手軽に摂取
できます。また、食物繊維も含みます。
使用食材(1人分) | 分量 | 下ごしらえ |
---|---|---|
お茶づけ海苔 | 1袋 | |
大豆(ドライパック) | 20g | |
すりごま | 小さじ1 | |
めんつゆ(3倍濃縮) | 小さじ1/2 | |
ごはん | 100g | |
お湯 | 150ml |
作り方
- 大豆、すりごま、めんつゆを和える。
- ごはんを盛り、「お茶づけの素」をかけ、①をのせ、お湯をかけたらできあがり。
- POINT
-
ごまと和えることで、味わい深く、お子さまも美味しく食べられます。
参考図書
『病気知らずの名医が食べている
長生き朝ごはん』(ワニブックス)
先生の著書『病気知らずの名医が食べている長生き
朝ごはん』(ワニブックス)を参考にアレンジレシピ
を監修していただきました。