トピックストピックス海苔(国内での海苔の買い付け)
奥深き海苔の世界
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お茶づけ、ふりかけ、お吸いものなどさまざまな商品に入っている「海苔」は、永谷園商品にとって欠かせない原料です。永谷園は海苔の入札権を持っており、全国で行われる入札会に参加して直接「海苔」を買い付けています。今回は海苔の買い付け担当者の声を紹介します。
永谷園商品にあった品質の海苔を
自ら買い付ける
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海苔は、九州・瀬戸内・愛知・千葉・宮城など国内の産地の漁連が生産者から海苔を集めて、各地で入札会というものを開きます。入札会には入札権を持った業者しか参加することができませんが、永谷園は1967年に全国の漁連の入札権を取得し、永谷園商品に合った品質の海苔を50年以上も自ら選んで直接買い付けています。
食品メーカーでこの入札権を持っているのは極めて珍しいことで、永谷園はそれだけ海苔への思い入れを強く持っているのです。
海苔といっても、お茶づけ用・贈答用・ふりかけ用と商品によって求める品質が異なります。お茶づけに使われる海苔は、黒くて焼き色がよく風味があるもの、硬くてずっしりと重量感のあるものを選んでいます。このような品質だとお湯を注いでも、海苔は溶けることなく見た目の美味しさも味わうことができるのです。
また、ご飯に直接かけて食べるふりかけ用の海苔は、しっかりと味のあるもの、そして食感のよいものを選んでいます。産地によっても品質が異なります。これは産地毎に養殖方法が異なるためで、お茶づけ用・贈答用・ふりかけ用と最適な産地を選んでいます。
担当者の声
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海苔担当者として、品質の維持を保つのが使命です。近年は海苔の不作が続いて毎年相場が上がっています。当社は価格に合わせるのではなく品質最優先で海苔を買っています。海苔の入札は何十年も経験を積んだ大ベテランが活躍する業界ですが、今後も日々努力をし、当社の海苔品質を守り、この技術を後輩に継承できるよう邁進していきます。
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品質最優先で仕入れた海苔を確認して、各品種に合わせた海苔を選定し加工しています。特に焼き工程では気候、温度、湿度が仕上がりに影響するため、熟練の技が必要です。「お茶づけはやっぱり永谷園」と思ってもらえるように、今後も安全安心はもちろん、加工技術の腕を磨いて、素材のおいしさを際立たせるような商品を作っていきます。